これまでRAの治療は弱く安全な薬から、徐々に強い薬に変えてゆく方法(ピラミッド方式)がとられていましたが、今ではこのやり方は誤りであることが広く認識されています。
最大の理由は骨破壊が思ったより急速にしかも深刻に進んでしまうからです。一度破壊された骨はもとにもどらず、関節機能ももとには修復しないからです。
そこで、最近では、ピラミッドとは逆の、初期からステロイドや複数の抗リウマチ薬を使用してRA活動性を強力に押さえ込み、病状の緩和に伴い薬剤数を減らしてゆくステップダウン方式も試みられています。
このような背景の中で、抗リウマチ薬単剤で比較した場合、継続率と効果/副作用比において最も優れているのがメソトレキサート(商品名:リウマトレックス)です。日本では8 mg/週まで保険で認められています(米国では20 mg/週まで可)。しかし、この薬をもってしても、ACR 20 response(RAの改善度を表す指標)は50〜60%でしかなく、約4割の患者には効かないのです。このような患者には保険外でメソトレキサートを増量したり、保険外の免疫抑制剤であるシクロスポリンA、アザチオプリン、シクロフォスマミドといった薬を試みてきたのが実情です。
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