概要
橋本病は、自己免疫の異常によって甲状腺に慢性的な炎症が起こり、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。代謝が低下するため、だるさ、寒がり、むくみ、体重増加、便秘などの症状が現れます。特に中高年の女性に多く見られます。
主な症状
- 倦怠感・疲れやすい
- 寒がり
- 体重増加
- 顔や手足のむくみ
- 便秘
- 抜け毛や皮膚の乾燥
- 月経異常・気分の落ち込み
診断
血液検査で甲状腺ホルモン(FT3・FT4)低下、TSH上昇を確認します。
また、抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体が陽性となるのが特徴です。
甲状腺の大きさや質感を調べるために、超音波(エコー)検査も行います。
治療
不足しているホルモンをチラーヂン®(レボチロキシン)で補う内服治療を行います。
症状や検査値を見ながら、適切な量に調整していきます。
一度安定すれば、長期的に良好なコントロールが可能です。
当院での対応
当院では、専門医が定期的にホルモン値を確認し、個々の症状に合わせた治療量を丁寧に調整します。総合内科専門医等の外来で治療する場合もあります。