脳下垂体腫瘍(先端肥大症・クッシング病など)

概要

脳の中心にある「下垂体」は、全身のホルモン分泌を調整する中枢です。
ここに腫瘍ができると、ホルモンの過剰分泌や低下を引き起こし、さまざまな症状を生じます。

主な症状

  • 先端肥大症:手足・顔の肥大、関節痛、糖尿病・高血圧、視野障害などを伴う。
  • クッシング病:体重増加、満月様顔貌、筋力低下、高血圧、骨粗鬆症、視野障害などを伴う。
  • プロラクチノーマ(プロラクチン産生腫瘍):無月経・乳汁分泌・不妊月経異常・不妊・視野障害などを伴う。

診断

血液・尿中ホルモンの測定、ホルモン負荷試験、頭部MRIで腫瘍の有無と大きさを確認します。

治療

腫瘍の性質に応じて、手術・薬物療法・放射線治療を組み合わせます。
多くの場合、内視鏡手術が行われます。

当院での対応

当院では、疑われる症状がある場合にホルモン検査を実施し、必要に応じて専門病院へ迅速にご紹介します。
術後・治療後のホルモン管理も継続してサポートします。

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