概要
副甲状腺は、血液中のカルシウム濃度を調整するホルモン(PTH)を分泌しています。
副甲状腺が腫瘍化したり過剰に働いたりすると、カルシウム濃度が上昇し、骨の脆弱化による二次性の骨粗鬆症や腎結石を引き起こします。
主な症状
- 倦怠感・筋力低下
- 骨の痛みや骨折しやすさ
- 腎結石・頻尿
- 食欲低下・吐き気
- 便秘
診断
血液検査でカルシウム高値・PTH高値を確認します。リンは低値となります。骨代謝の亢進を反映して、アルカリホスファターゼ(ALP)が上昇することも多いです。
甲状腺と近接しているため、頸部エコーやCT検査等で腫瘍の位置を特定します。
治療
- 手術治療:腫瘍を摘出するのが基本治療です。
- 内科的治療:軽症例では、ビタミンD製剤やカルシウム調整薬を用いることもあります。
当院での対応
当院では血液検査や画像診断で正確に評価し、手術が必要な場合は専門施設と連携して治療を進めます。
術後のカルシウム管理や骨のフォローも行います。