リウマチ・膠原病内科

リウマチ・膠原病疾患とは

一般的に病気は心臓病、腎臓病などのように、臓器単位で分類されます。
全身性エリテマトーデス、強皮症をはじめとするいくつかの疾患では病変が一つの臓器にとどまらずに、皮膚、関節、腎臓、肺、粘膜など多数の臓器に及びます。
1942年、米国の病理学者クレンペラーによって膠原病という疾患概念が初めて提唱されました。

当院では、11名のリウマチ専門医による外来を毎日、午前と午後に実施しています。診察は予約制となっていますので、電話・Web・LINEからご予約ください。

【画像】リウマチの診察風景

代表的な疾患

リウマチ・膠原病に属する代表的な疾患には次のようなものがあります。

リウマチ・膠原病疾患を疑う症状や検査値異常

リウマチ・膠原病疾患は、体のさまざまな部位に症状が現れます。代表的なものは次のとおりです。

  • 全身の症状:発熱、倦怠感(だるさ)
  • 皮膚や粘膜の症状:発疹、レイノー現象(寒さで指先が白や紫に変わる)、皮膚の硬化、口内炎
  • 関節や筋肉の症状:関節の痛みや腫れ(関節炎)、筋肉痛
  • 内臓の症状:体のむくみ(腎臓や心臓、肺の影響)、息切れ(心臓や肺の影響)、不整脈(心臓)、しびれ(神経)

また、症状だけでなく検査でも異常が見つかることがあります。代表的なものは次のとおりです。

  • 血液検査:炎症反応(白血球数やCRP)の上昇、貧血、血小板の減少、リウマチ因子や抗核抗体などの自己抗体、肝  臓の数値や腎臓の数値の悪化
  • 尿検査:尿潜血、尿蛋白といった検尿異常
  • 画像検査:胸部X線写真やCT検査、心臓超音波検査で肺炎や心不全

検査概要

当院では、リウマチ・膠原病疾患が疑われる場合には、血液検査、尿検査に加えて、胸部X線検査、関節X線検査、必要に応じて全身CT検査、関節エコー検査、関節MRI検査を実施しています。
合併症のある場合には、必要に応じて循環器、消化器、呼吸器専門外来等に依頼して、詳しい評価を行います。
その場合も、当院に勤務する各専門医へ紹介することで、多くの場合、院内で検査を進めることが可能です。

治療概要

多くの場合はステロイドや免疫抑制剤といった、自己免疫の異常を抑える薬剤を使用します。症状の程度によっては、鎮痛薬で対応可能な場合もあります。ステロイドを用いる場合は、副作用の観点から、免疫抑制剤等を併用して、可能な限りの減量・中止を目指します。感染症や病気の再発が疑わしい場合は、必要に応じて、院内迅速検査やX線検査、CT検査などで原因追及、早期対応を行います。
入院が必要な病状の場合は、連携する総合病院や大学病院へ紹介致します。

当科の特徴

当院では院長を含めて11名のリウマチ専門医で毎日、診療に当たっております。
上記の症状のある方は安心してご利用ください。

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