概要
甲状腺腫瘍は、甲状腺にしこり(結節)ができる病気で、のう胞、腺腫、腺腫様甲状腺腫、甲状腺がんなどがあります。
多くは良性ですが、一部に悪性腫瘍(甲状腺がん)が含まれます。
多くの場合は自覚症状がなく、健康診断やエコー検査で偶然発見されます。
主な症状
- 首のしこりや腫れ
- 声のかすれ
- 飲み込みにくさ、違和感
- 圧迫感(進行例)
診断
まず超音波(エコー)検査で形状・大きさ・血流などを評価します。
必要に応じて、穿刺吸引細胞診(FNA)を行い、良性・悪性の鑑別をします。当クリニックでは細胞診は行えないので、連携病院へご紹介いたします。
治療
- 良性の場合:経過観察または腫瘍が大きい場合の手術
- 悪性(甲状腺がん)の場合:手術治療が中心で、進行度に応じて放射性ヨウ素治療などを行うこともあります。
当院での対応
当院では、内分泌・代謝専門医がエコーで詳細に評価し、必要な場合は連携病院での細胞診・手術をスムーズにご案内します。
良性例の経過観察や術後フォローも継続して行っています。