朝のこわばりはリウマチ?30分以上続く場合の原因と受診目安
朝、目が覚めたときに「手の指がうまく動かない」「グーができない」と感じることはありませんか。布団の中でしばらく手を動かしていると、だんだんほぐれてくる——そんな経験をお持ちの方もいるかもしれません。
このような朝の関節のこわばりは、医学的に「モーニングスティフネス」と呼ばれます。健康な人でも起床直後に体が重く感じることはありますが、それは数分でおさまるのが一般的です。
30分以上こわばりが続く場合は、関節リウマチを含む炎症性関節疾患が疑われるサインのひとつです。複数の大規模コホート研究で、「30分以上」が炎症性関節炎の診断における有用な目安として検証されています(感度74〜77%)。ただし、線維筋痛症など他の疾患でも同様の症状が現れることがあるため、自己判断せず専門医への受診をおすすめします。
では、なぜ朝にこわばりが起きるのでしょうか。関節の内側は「滑膜(かつまく)」という薄い膜で覆われており、関節液によって滑らかに動くようになっています。関節リウマチでは、免疫の誤作動によってこの滑膜に炎症が起き、関節液の粘度が上がります。夜間、長時間体を動かさないでいると、このドロっとした関節液が関節内に滞留し、朝起きたときの「動かしにくさ」として現れます。体を動かすうちに関節液が循環して粘度が下がるため、時間が経つとほぐれていくわけです。
リウマチのこわばりは、手指・手首・足の指など小さな関節に出やすく、左右対称に現れることが多いのが特徴です。
「歳のせいかな」「疲れがたまっているだけかな」と思って見過ごしてしまう方が多いのですが、炎症性の関節疾患は早期に発見・治療を始めるほど、関節へのダメージを小さく抑えることができます。
以下のような関節の症状が続く場合は、一度受診をご検討ください。当院では血液検査や関節エコーを使い、症状が軽い段階でも丁寧に診察いたします。一人で不安を抱え込まず、まずはお気軽にお問い合わせください。
- 朝のこわばりが30分以上続く
- 手指・手首・足趾など複数の関節が腫れている
- 左右対称に関節が痛む
- 原因不明の疲れやすさ・微熱がある
まとめ
朝のこわばりが続いている方や、関節リウマチが心配な方は、所沢市・新所沢駅近くの当院までご相談ください。当院ではリウマチ専門医が診察を行い、血液検査や関節エコー、MRIを用いて早期診断・早期治療に対応しています。
関節の症状でお困りの症状がある患者様は、いつでもご相談ください。
参考文献
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