整形外科で異常なしと言われたのに、関節痛が続く方へ
「整形外科でレントゲンを撮ったけれど異常なしと言われた」
「骨には問題ないと言われたが、関節の痛みや腫れが続いている」
「痛み止めや湿布で一時的には良くなるが、また痛くなる」
「リウマチではないかと心配している」
このような症状で当院を受診される方は少なくありません。
関節痛の原因は、骨折や変形性関節症などの整形外科的な病気だけではありません。関節リウマチや膠原病など、免疫や炎症が関係する病気でも、関節の痛みや腫れが起こることがあります。
レントゲンで骨に大きな異常がない場合でも、関節の中に炎症が起きていることがあります。特に、関節の腫れ、朝のこわばり、複数の関節痛が続く場合は、リウマチ・膠原病内科での評価が役立つことがあります。
レントゲンで異常なしでも関節痛が続く理由
レントゲン検査は、骨の変形、骨折、関節のすき間の狭さ、骨びらんなどを確認するうえで重要な検査です。
一方で、関節リウマチの初期や膠原病に伴う関節炎では、レントゲンではまだ明らかな異常が出ないことがあります。痛みの原因が骨そのものではなく、関節を包む滑膜の炎症や、腱・腱鞘の炎症にある場合、レントゲンだけでは判断しにくいことがあります。
そのため、レントゲンで異常なしと言われても、症状が続く場合には、診察、血液検査、関節エコーなどを組み合わせて総合的に判断することが大切です。
リウマチ・膠原病を疑う関節痛の特徴
以下のような症状がある場合は、関節リウマチや膠原病などの炎症性疾患を考えて評価することがあります。
- 朝起きたときに手指がこわばる
- こわばりがしばらく続き、動かしていると少し楽になる
- 指、手首、足の指などの小さな関節が痛む
- 関節が腫れている、またはぶよぶよする
- 1か所だけでなく、複数の関節が痛い
- 左右両側の関節に症状がある
- 痛みが数週間以上続いている
- CRPや血沈など炎症反応が高いと言われた
- リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性と言われた
- 抗核抗体が陽性で、関節痛もある
関節リウマチでは、手指、手首、足の指などの関節に症状が出ることが多く、朝のこわばりや複数の関節の腫れが重要な手がかりになります。
すべての関節痛がリウマチというわけではありません
関節痛があるからといって、必ず関節リウマチや膠原病というわけではありません。
関節痛の原因には、次のようなものがあります。
- 変形性関節症
- 腱鞘炎、ばね指
- 痛風
- 偽痛風
- 外傷や使いすぎ
- 感染症に伴う関節痛
- 更年期に伴う関節痛
- 甲状腺疾患など内科疾患に伴う関節痛
- 関節リウマチ
- 膠原病に伴う関節炎
- 乾癬性関節炎などの脊椎関節炎
大切なのは、「リウマチかどうか」を血液検査の数値だけで決めることではありません。
実際に関節が腫れているか、どの関節に症状があるか、炎症反応や自己抗体の結果はどうか、画像検査で炎症が確認できるかを総合して判断します。
当院で行う評価
当院では、関節痛が続く方に対して、症状や経過を詳しく確認し、必要に応じて以下のような検査を組み合わせて評価します。
- 関節の診察
- 関節の腫れ、圧痛、可動域の確認
- 血液検査
- CRP、血沈など炎症反応の確認
- リウマチ因子、抗CCP抗体などの確認
- 抗核抗体など膠原病に関する検査
- 尿検査
- X線検査
- 関節エコー
- 必要に応じたCT、MRI検査
関節エコーでは、診察やレントゲンだけでは分かりにくい滑膜炎や腱鞘炎を確認できることがあります。早期の関節炎を評価するうえで役立つ検査です。
受診をおすすめする症状
以下のような症状がある場合は、リウマチ・膠原病内科での評価をご検討ください。
- 関節痛が2週間以上続いている
- 関節が腫れている
- 朝のこわばりが続く
- 指、手首、足の指など複数の関節が痛い
- 左右両側の関節が痛い
- 整形外科で異常なしと言われたが症状が続く
- レントゲンでは異常なしと言われたが、腫れやこわばりがある
- リウマチ因子が高いと言われた
- 抗CCP抗体が陽性と言われた
- CRPや血沈が高いと言われた
- 抗核抗体が陽性で、関節痛もある
早めの受診が必要な場合
次のような場合は、リウマチだけでなく感染症や他の緊急疾患の可能性もあります。早めの医療機関受診が必要です。
- 高熱を伴う強い関節痛
- 1つの関節が急に赤く腫れて激しく痛む
- 関節が熱を持っている
- 外傷後に強い痛みがある
- 歩けないほどの痛みがある
- 強い腰痛に加えて、足の麻痺や排尿障害がある
このような症状では、救急受診や整形外科、内科での早急な評価が必要になることがあります。
よくある質問
Q. 整形外科で異常なしと言われたら、リウマチではないということですか?
A. 必ずしもそうではありません。レントゲンで骨に異常がなくても、関節の中に炎症が起きていることがあります。関節の腫れ、朝のこわばり、複数の関節痛が続く場合は、リウマチ・膠原病内科での評価が役立つことがあります。
Q. 血液検査が正常でもリウマチはありますか?
A. あります。リウマチ因子や抗CCP抗体、CRPが正常でも、症状や診察、関節エコーなどから関節炎が疑われることがあります。血液検査だけで判断するのではなく、総合的な評価が必要です。
Q. リウマチ因子が高いだけで受診した方がよいですか?
A. 関節の痛みや腫れ、朝のこわばりがある場合は受診をおすすめします。症状がない場合でも、数値の程度や抗CCP抗体の結果によって考え方が変わるため、健診結果を持参してご相談ください。
Q. 抗CCP抗体が陽性と言われました。症状がなくても心配です。
A. 抗CCP抗体は関節リウマチと関連が強い検査です。症状がない場合にすぐ治療が必要とは限りませんが、今後の症状の有無や関節エコーなどの評価が参考になることがあります。
Q. CRPが高く、関節も痛い場合はリウマチですか?
A. CRP高値の原因はさまざまで、感染症などでも上がります。ただし、関節の腫れ、朝のこわばり、複数の関節痛を伴う場合は、関節リウマチや膠原病を含めて評価する必要があります。
関節痛、リウマチ、膠原病が心配な方へ
整形外科で異常なしと言われても、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが続く場合には、関節リウマチや膠原病などの炎症性疾患が隠れていることがあります。また、健診や他院の血液検査でリウマチ因子、抗CCP抗体、CRP、抗核抗体などの異常を指摘されている場合は、検査結果をお持ちください。症状や診察所見とあわせて判断します。
所沢市・新所沢駅近くの当院では、リウマチ・膠原病専門医が、症状、診察所見、血液検査、画像検査を総合して診療を行っています。
関節痛、関節の腫れ、朝のこわばり、リウマチ因子・抗CCP抗体陽性、CRP高値などでお困りの方は、当院のリウマチ・膠原病内科へご相談ください。