リウマチでMRIを撮るのはどんなとき?
はじめに
「リウマチでMRIが必要と言われた」
「レントゲンや血液検査だけではだめなの?」
関節リウマチでは、診断や病状の評価のためにMRI検査を行うことがあります。
MRIは、関節の炎症を非常に詳しく確認できる検査で、特に早期診断に役立ちます。
この記事では、関節リウマチでMRIを撮るのはどんなときか、何がわかるのかについて、わかりやすく解説します。
MRIとはどんな検査?
MRI(磁気共鳴画像検査)は、磁石と電磁波を使って体の内部を詳しく画像化する検査です。
MRIの特徴
- 骨だけでなく軟部組織も詳しく見える
- 炎症を早期から確認しやすい
- 被ばくがない
関節リウマチでは、関節の炎症や骨の変化を詳細に評価するために使用されます。
リウマチでMRIを撮るのはどんなとき?
MRIは、すべての患者さんに行うわけではありません。
特に以下のような場合に役立ちます。
早期リウマチが疑われるとき
- 関節症状がある
- 血液検査がはっきりしない
- レントゲンでは異常がない
このような場合でも、MRIでは炎症が見つかることがあります。
診断が難しいとき
症状はあるものの、
- CRPが正常
- RFや抗CCP抗体が陰性
- レントゲンで異常がない
といったケースでは、MRIが診断の助けになることがあります。
関節破壊の評価をしたいとき
MRIでは、骨びらんや骨髄の炎症を詳細に確認できます。
関節破壊の進行度を評価する目的で行うことがあります。
他の病気との区別が必要なとき
- 変形性関節症
- 腱鞘炎
- 他の膠原病
などとの鑑別に役立つことがあります。
MRIで何がわかる?
MRIでは、レントゲンより早い段階で炎症を確認できることがあります。
滑膜炎
関節の内側にある滑膜の炎症です。
関節リウマチで最も重要な所見のひとつです。
骨髄浮腫(こつずいふしゅ)
骨の内部に炎症が起きている状態です。
これは、将来的な骨びらんにつながる可能性がある重要な所見とされています。
骨びらん
骨が壊され始めている状態です。
MRIでは、X線より早期に確認できることがあります。
腱や靭帯の炎症
関節周囲の軟部組織の炎症も評価できます。
MRIは関節エコーとどう違う?
関節エコーも早期診断に非常に有用ですが、MRIとは得意分野が異なります。
関節エコーの特徴
- その場で評価できる
- 手軽に繰り返し行える
- 表面に近い関節を見やすい
MRIの特徴
- 深い部位まで詳細に見える
- 骨髄浮腫を評価できる
- より広範囲を詳細に確認できる
必要に応じて使い分けます。
MRI検査の注意点
検査時間が長め
一般的に15〜30分程度かかります。
閉所が苦手な方は注意
狭い空間が苦手な方は負担を感じることがあります。
金属がある場合は確認が必要
ペースメーカーなど、一部MRIが行えないケースがあります。
MRIは必ず必要?
必ずしも全員に必要なわけではありません。
実際には、
- 症状
- 血液検査
- 関節エコー
- レントゲン
などを総合的に判断し、必要な場合にMRIを追加します。
まとめ|MRIは「見えにくい炎症」を評価する検査
- MRIは関節の炎症を詳細に確認できる検査
- 早期リウマチの診断に役立つ
- レントゲンで異常がない段階でも炎症が見つかることがある
- 骨髄浮腫や骨びらんの評価が可能
- 必要に応じて関節エコーなどと使い分ける
関節症状が続く場合には、早めの評価が重要です。
よくある質問
MRIでリウマチは確定できますか?
MRIだけで確定するわけではありません。
症状、血液検査、診察所見などを総合して診断します。
レントゲンが正常でもMRIで異常が出ることはありますか?
あります。
特に早期リウマチでは、MRIで初めて炎症が確認されることがあります。
MRIは被ばくしますか?
MRIは放射線を使わないため、被ばくはありません。
受診をご検討の方へ
関節の痛みや腫れが続いているものの、「血液検査やレントゲンでは異常なし」と言われ、不安を感じている方は少なくありません。
関節リウマチでは、早期の段階では通常の検査で異常がはっきりしないことがあります。
当院では、血液検査や関節エコーを含め、必要に応じてMRIなども組み合わせながら、炎症の有無や原因を総合的に評価しています。
関節症状が続く方や、リウマチの早期診断についてご不安な方は、所沢市・新所沢駅近くの当院までご相談ください。
症状や経過を踏まえ、必要に応じて適切な検査・治療方針をご提案いたします。