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抗CCP抗体とは?リウマチ診療で重要な理由とリウマチ因子との違いを解説します

抗CCP抗体とは?

抗CCP抗体(抗 cyclic citrullinated peptide 抗体)は、関節リウマチでみられる自己抗体の一つです。

関節の中で炎症が起こる過程で、タンパク質が「シトルリン化」という変化を受け、それに対して免疫が反応することで作られる抗体です。

抗CCP抗体は、関節リウマチに対する特異度が高いことが特徴で、現在の関節リウマチ分類基準(ACR/EULAR 2010)にも採用されています。

関節リウマチについて詳しく知りたい方は、こちらのページもご参照ください

抗CCP抗体で最も重要なこと

抗CCP抗体は関節リウマチの診断で重要な検査ですが、実際の診療で最も重要なのは「関節炎があるかどうか」です。

つまり、

  • 関節が腫れている
  • 押すと痛い
  • 熱感がある
  • 朝のこわばりが続く

といった、実際の関節症状をまず評価します。

抗CCP抗体は、その関節炎の原因として関節リウマチの可能性を考えるための補助的な検査です。

抗CCP抗体が陽性だとどうなる?

抗CCP抗体は、関節リウマチに対する特異度が高い検査です。

一般的には、

  • 感度:約60〜80%
  • 特異度:約90〜97%

と報告されています。

RF(リウマチ因子)と比較すると、関節リウマチに対する特異度が高く、抗CCP抗体陽性の場合には、関節リウマチの可能性がより高いと考えられます。

また、抗CCP抗体陽性例では、将来的な関節破壊(骨びらん)の進行リスクと関連することも知られています。

ただし、

抗CCP抗体が陽性=必ず関節リウマチではありません。

症状や画像検査を含めて、総合的に判断することが重要です。

抗CCP抗体はリウマチ以外でも陽性になる?

抗CCP抗体は関節リウマチに対する特異度が高い検査ですが、少数ながら他の疾患でも陽性になることがあります。

例えば、

  • 結核
  • 他の膠原病
  • 慢性感染症

などで陽性となることがあります。また、健常者でも少数ながら陽性となることがあります。

そのため、血液検査だけで診断することはできません。

抗CCP抗体が陰性でもリウマチはある?

あり得ます。

関節リウマチの中には、RFや抗CCP抗体が陰性の「血清陰性リウマチ」が存在します。

そのため、

  • 手指の腫れ
  • 朝のこわばり
  • 左右対称の関節痛

などの症状がある場合には、血液検査が陰性でも専門的な評価が重要です。

朝のこわばりについて詳しくは、以下のコラムももご参照ください。

RF(リウマチ因子)との違い

RF(リウマチ因子)と抗CCP抗体は、どちらも関節リウマチの診断で重要な血液検査です。

RFは比較的感度が高い一方で、

  • 健常高齢者
  • 他の膠原病
  • 慢性感染症

などでも陽性になることがあります。

一方、抗CCP抗体は関節リウマチに対する特異度が高く、関節リウマチの可能性をより強く示唆します。

ただし、どちらの検査も単独で診断を確定するものではありません。

RFについて詳しくは、以下のコラムももご参照ください。

関節リウマチでは他の検査も重要

関節リウマチの診断では、抗CCP抗体だけではなく、

  • RF(リウマチ因子)
  • CRP
  • MMP-3
  • 関節エコー
  • X線検査

などを組み合わせて総合的に評価します。

当院では、血液検査だけでなく、診察や関節エコーを組み合わせ、症状が軽い段階でも丁寧に評価しています。

よくある質問

抗CCP抗体が陽性なら必ずリウマチですか?

必ずしも関節リウマチとは限りません。ただし、関節リウマチの可能性は高くなるため、症状や画像検査を含めた評価が重要です。

抗CCP抗体が高いほど重症ですか?

一般的には、高値の方が関節破壊リスクが高いとされますが、個人差があります。

抗CCP抗体が陰性なら安心ですか?

陰性でも関節リウマチは否定できません。症状がある場合は専門医への相談をおすすめします。

所沢市・新所沢駅近くでリウマチに関する診療をご希望の方へ

抗CCP抗体が陽性と言われた方や、関節の痛み・こわばりが気になる方は、所沢市・新所沢駅近くの当院までご相談ください。

当院ではリウマチ専門医が診察を行い、血液検査や関節エコーを用いて、関節炎の有無を総合的に評価しています。早期診断・早期治療を大切にし、各専門科とも連携しながら診療を行っています。

参考文献

  • Arthritis & Rheumatism
    Aletaha D, et al. 2010 Rheumatoid Arthritis Classification Criteria.
    Arthritis Rheum. 2010;62(9):2569-2581.
  • Annals of the Rheumatic Diseases
    Nishimura K, et al. Meta-analysis: diagnostic accuracy of anti-cyclic citrullinated peptide antibody and rheumatoid factor for rheumatoid arthritis.
  • Annals of the Rheumatic Diseases
    Syversen SW, et al. High anti-CCP levels predict radiographic progression in rheumatoid arthritis.
  • 日本リウマチ学会
    関節リウマチ診療ガイドライン2020

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